完成まで5ヶ月もかかってしまいました。
今回は念願のホイール組を体験。
基本方針は,オリジナルの雰囲気を大切にということでハブダイナモライトと泥よけとキャリアを装備しました。
さらに,当世風のアップデートということで,ハブダイナモライトはBusch & Müllerの前後LEDとし,駆動系は9sに。
重くて野暮ったいサスペンションシートポストと可変ステムもシンプルなものに変更。
これで現代のクロスバイクと対等に渡り合える…かと思ったのですがこの車種にはひとつ問題点がありました。それはリアブレーキがしょぼい。
ブレーキシューとワイヤーを新品に交換してシューのあたりを調整しようとすると,レバータッチがふにゃふにゃで,レバーがグリップに当ってしまうのです。なんでこんなことに…? とブレーキ周辺をよく見ると。
ブレーキをかけたときにシートステーが変形しておりました。
どこかにヒビでも入っているのかと思ったのですがそれもない様子。2005年のフレームだというのに恐ろしいことです。そういうことならと,Vブレーキブースターがわりにならないかと思ってGORIN GR-920を取り付けてみたのですが,こいつのベースプレートでも強度が足りませんでした。個体差もあるのかもしれませんが,中古でCROAD 9200SXを買われる方は要確認です。
前から順に見ていきます。
タイヤはContinental EcoCONTACT 700x37c。カタログ重量550gなのですが実測 485gと497gでした。ダウンチューブがけっこう太いので,タイヤも最低限これくらいは欲しいなということで,重量とのバランスを考えて選びました。反射材つきなのでスポークにはリフレクターをつけていません。 チューブもContinentalのTour 28 (700C) Slim A 40mm,実測146gと143gでした。
泥よけはSKS Bluemels 45mm Silver,品番でいうと10257です。ほんとうは,黒いプラスチックの部品をステーといっしょにタッピングビスでフェンダーに固定しなくてはいけないのですが,写真を撮った段階では位置決めに迷っていたので未固定です。タイヤとの隙間があきまくっているのはそういうわけです。
フォークには後ろ側から固定してみました。フォークブリッジ(アーチ)の裏にはナットを2,3個かましてあります。
リムはMavic A 319 32H。前後ともに580gジャストでした。すごい精度。なるべく安くてまともなリムということで選びました。スポークは星のステンレス15番です。
ハブダイナモはシマノDH-T670-3N 3.0W 32H クイックリリースつき。DEORE LXグレードの普及価格帯モデルです。重量547g。ホイール全体では1,342gとなっています。
ハブダイナモライトはb+m Lumotec IQ Fly RT senso plus。名前が長いですが要するに全部入りで,Lumotecがb+mのライト製品の名前,Flyが筐体の形状,IQがLEDのグレード,RTがリフレクターつきの昼間点灯ライト,sensoが暗くなると勝手に点灯する機能,plusが停止時でも光る機能を表していたはず。5,500円と高価ですが(この自転車でいちばん高価な部品です。次がハブダイナモの5,200円)それだけの価値はあります。
ライトはフロントフェンダーと共締めするのがスタンダードな取り付け方法なのですが,せっかくフォークにライトステーがあるので使ってみました。が,やはり左側なのでクルマから微妙に見にくいでしょうし,電源端子がVブレーキと干渉してけっこうギリギリなので,おすすめはできません。
ハンドルバーはPROMAX HB-M301-5 630mmを580mmまでカット。
ステムはAmoebaのオーバーサイズクイルステム110mmです(重量265g)。サスペンションのせいでヘッド位置がかなり高く,純正ステムではまるでママチャリのごときポジションでしたが,このステムのおかげでまあなんとかスポーツバイクらしい姿勢をとれるようになりました。
シフトレバーはシマノST-EF51-A 9s。安いですが十分な品質です。