セレニカ~グラントリ (UCI/2.HC)

最難関となるクイーンステージはブロークンランド

ルイガノLGS-TR2 2008+前後子乗せ(Yepp Mini/Maxi)


以前MTBにYepp Miniを装備してみたのですが,あれではトップチューブが高すぎて嫁さんが乗れないというので,女性でも乗れる子乗せ自転車を調達することにしました。

子乗せというと昨今では9割方電動アシストなのでしょうが,自転車乗りのはしくれとしてはモーターなんぞに頼るのは邪道だ! という無駄なこだわりがあったので,人力自転車に限定して車種選定しました。条件としては

  • フレームが軽量
  • 女性でも乗れるようにスタッガード
  • 後輪共締めの両立スタンドが装備可能
  • キャリアダボつき

といったところだったのですが,両立スタンドが無加工で装備可能というところでほぼ事実上ルイガノ一択になってしまいました(GIOS LIEBEなども候補にあがったのですが要加工ということでした)。

で,嫁さんに色の希望を聞いて420サイズのものが見つかったので,まあこれでいいかと落札したのですが,届いてみるとキャリアダボがない! なんとこの2008年式のみダボなしフレームで,前後の年式はしっかりとダボがあるんですね。しょうがないので金具を物色しまして,最初にミノウラのMT-800Nというキャリアのクランプを取り寄せてみたのですが,やはり子供を乗せて走っていると少しずつずれてきてしまうということで,最終的にはtubusのシートステイマウントセット(定価1,944円)を購入しました。わりと薄い金具なのですがこれでしっかり固定できています。
(追記: 現在ですと日東からCFクリップバンドなる安価な商品が発売されていますのでこちらを試してみるのもよいかもしれません)

ところで最初にお断りしておきますが,このLGS-TR2は幼児2人同乗用自転車に認定されておらず,またその要件も満たしていません(ハンドルストッパー未装備,リアチャイルドシートの座面中心がリアハブ軸よりうしろにある)。前後にチャイルドシートを装備してはいますが,両方に子供を乗せてしまうのは違法行為です。

それでは前から順に見ていきます。前かごはOGK FB-053K。樹脂製で810gとたいへん軽く,かつ保育園の布団もらくらく持って帰れます(いやうちの保育園は自前の布団を用意して毎週洗わないといけないのですよ…)。

ふつうに取り付けるとチャイルドシートの足乗せと干渉してしまうので,ブラケットをブリヂストンのバスケットブラケットで延長してあります。MP-BKTとかPS-BKTといった名前で入手可能です。

前かごを下から支えるカゴ足は,昭和インダストリーズの「STK-S12 400 ストレート」です。ママチャリ用ですからハブ軸を通す穴は直径BC5/16(7.94mm)対応です。スポーツ車の9mmのハブ軸を突っ込むためにはリーマで拡張してやる必要がありました。

前かごにぶら下がっているライトは「Mag Boy オートライトヘッド カゴ下取付タイプMLI-1AL-BS-CP」です。ハブダイナモライトは海外製しか使ったことがなかったのでたまには国産も使ってみるべえということで選択。光量はまあ街乗りでは十分なのですが停止時に光ってくれないのが残念。J1端子対応なのですがE2端子につなぐためにアースを引き出してあります。

最初はカゴ足をカゴに固定する金具で共締め?にしていたのですが,なぜか点灯しなかったのでカゴ足とは別の金具で固定しました。このへんの理屈はよくわかっていないのですよね…(電気はわからん!――ハブダイナモライトでハマった話 - アンバー家の晩餐会)。

ライトを駆動するハブダイナモはDH-2N35。カゴ足を使うのでナット式ということでいちばん安いものに。シマノのハブダイナモは2.4Wがフロントライトのみ,3.0Wは前後ライトに対応ということになっているのですが,これはライトがLED化される以前の話ですので,LEDライドであれば2.4Wでも前後駆動は余裕です。

配線がわけのわからないことになっていますがこれはリアライトのLP-RTX2についてきた分岐配線キットです。このキット,ややこしい加工をせずに配線を前後に分岐できるようになっているのはいいのですが,ごらんの通りごちゃごちゃとたいへんみっともないです。海外製のハブダイナモフロントライトでまともな値段のやつはすべてリアライトに配電するための端子がついているのですが,日本ではそのような製品はまったく売られていないのでしょうがないですね。

フロントホイールは純正品のXRIMS(ALEXRIMS)X202リムを組み直してあります。6本組で256mmスポークでした。アルミニップルはプチ贅沢。タイヤは使いさしが余っていたTIOGA COMODO 26x1.25を入れてみたのですが,子供を乗せた状態ですと路肩のアスファルトの切れ目でハンドルをとられてヒヤっとすることも少なくないので,もっと太いものに交換予定です。

ハンドルバーは嫁さんでも届くようにしないといけなかったので,家に中古で余っていたZOOMのアルミ製カモメハンドルを装着。はじめのうちはどうかなあと思っていたのですが低速で走ることの多い子乗せ自転車にはベストな選択でした。

Yepp Mini下側から。シートの取り外し時は赤いボタンを押しながらその横の四角い凹をスライドさせます。

チェーンリングが標準の42Tではどう考えても大きすぎたのでTIOGAの36Tに変更。BCDは104mmです。

Yepp Maxiにはこのようなセーフティベルトがついていますので,キャリアが壊れてもシートが落ちて転がっていくということはないのですが,さすがにどこか折れたりしたら衝撃で転倒の可能性は高そうです。

リアライトはシマノLP-RTX2。前述の通りフロントからリアへの配線をどうにかする必要があったので,配線キットの入っているこいつを選びました。光量に不満はないのですが停止時は消灯します。しょぼい。

スプロケットは激坂対応の11-34T。

両立スタンドはAKI WORLDの外装用両立スタンドSD-YI-004。無加工で取り付けできます。補強などは入っていないので後ろに子供を乗せるときに多少ふらつきますが,危険を感じるほど揺れたことはありません。あとから気付いたのですがリアディレイラー(RD-TX51)に接続されているシフトアウターは長すぎます。本来は説明書にしたがって接続部がほぼ垂直になるようにしないといけません(こちらの写真が参考になります。いさmのネタ帳2 【シボレー】プラリペア・RD)。

左側はこんな感じ。

TIOGAの「CL-588-1 トライアングルチューブリアキャリアー」にYepp Maxiを搭載。

こいつはキャリアの開口部に灰色のボックスを突っ込むように設置します。その状態で後ろのツマミを回すと,ボックスの後ろ側がどんどん伸びてきて,キャリアの横棒にがっつり食い込んで固定されるようになっています。ところがあとから気付いたのですが,この取り付け位置ですとボックス後部がキャリアのライトステーに当ってしまってそれ以上後ろに行かず,十分な固定力を発揮できていません。なので横棒一本分,15cmぐらい前に設置するのが正解です。