セレニカ~グラントリ (UCI/2.HC)

最難関となるクイーンステージはブロークンランド

安全性の測定・事故を減らすには

このごろは毎日新聞の「銀輪の死角」をはじめとして各紙で自転車の危険性について取り沙汰されることが多いです。まあそうやってユーザーの意識を高めることじたいは否定しませんが,優先順位としてそれでいいのか,つまり自転車って他の交通手段と比べてどれくらい危険なのか,という話も見てみたいなあとも思います。

そもそも交通手段の安全性ってどうやって比較するのが社会的には正しいのでしょうね。感覚としては事故件数÷利用時間なんですけど…。また仮に安全性が定義・評価できたとしたら,ユーザーがつぎにやるのは利便性と比較してみることでしょうから,いっそ利便性もパラメータに組み入れて唯一の評価指標を算出したいところですが,それを距離に比例としてしまうと歩くのはおすすめしないとかそういう話になったりしそうな気もしますし,さらにコストもパラメータとした日には歩行者はコストゼロなので割ったら無限大とかそういう話にも。なにはともあれとっかかりとしてデータだけでも見てみたかったのですが,移動距離はともかく利用時間についての統計は見つけられませんでした。

そういう細かい話は置いておいて,今も昔も自動車事故がいちばん多いのは確かなんだから自動車ユーザーに働きかけることが事故件数を減らすのにいちばん役立つんじゃねえのとも思ったのですが,歴史が長いだけにやれることはやったというか,これ以上どうやったら事故を減らしていいものかわからん,でも自転車はちょっと今まで放置してきたからまだまだやれることもある,とかそういう成熟度の問題なんてのもありそうです。

そういえばこんな動画がありましたね。

こういうのを流してくれるようになったら日本のドライバーも十分成熟したと思えるのですが…。