セレニカ~グラントリ (UCI/2.HC)

最難関となるクイーンステージはブロークンランド

2万4千円のクロモリロードバイクをいじってみる (1) 写真撮影

f:id:kamenoi:20181107113550j:plain www.b-grow.com f:id:kamenoi:20181107113433j:plain WACHSEN BSR-70 STAHLです。2013~2017年ぐらいに売っていたモデルのようですがこいつは2014年製。ジモティーで近所の方から売っていただきました。ライトとワイヤーロック、ボトルケージがセットになっていたようで、それを考慮するとそれなりにお得感はあります。

f:id:kamenoi:20181107113643j:plain いちおうクロモリを謳っているのですが、重量は13kgちょっとあります。シートチューブの厚みを測ってみたところ1.2mmほどありまして、いわゆるマトモなクロモリフレームに使うパイプは0.7~0.8mmぐらいですから、まあそりゃ重いわけです。

f:id:kamenoi:20181107114140j:plain ドライブトレインは3×7段。

f:id:kamenoi:20181107113957j:plain もちろんSTIレバーなわけもなく。ヘッドセットがスレッドレスなのはありがたいですが、ハンドルはルックロードバイク定番のΦ22.2mm(25.4mmクランプ)です。あとよく見るとバーテープがステム側からバーエンド側にむかって巻かれています。だからどうということもないのですが。

f:id:kamenoi:20181107114258j:plainf:id:kamenoi:20181107114307j:plain ブレーキはいちおうデュアルピボットで沈頭ナット留め。ロングアームなので効きはいまいちですが。

f:id:kamenoi:20181107113853j:plain タイヤはINNOVA製の700x23cですが、ワイヤービードのものすごく固いやつです。ママチャリタイヤより固い。こいつに乗っていて乗り心地に不満のある方はまずタイヤをまともなものに交換しましょう。

f:id:kamenoi:20181107114656j:plainf:id:kamenoi:20181107114633j:plainリアランスは前後ともそこそこあるので28cぐらいは履けそうです。 f:id:kamenoi:20181107114418j:plain あるいは泥よけとセンタースタンドのステーがちゃんとあるのでそういう方向に振るのもいいかなあと思います。

f:id:kamenoi:20181107114118j:plain クランクはもちろん鉄製。

f:id:kamenoi:20181107114614j:plain リアはエンド幅135mmでハブはJOYTECHの安物です。

f:id:kamenoi:20181107114154j:plain テールライトはえらいボリュームがあります。お店がおまけでつけてくれたのかも。

とまあとくに褒めるところのない自転車なのですが、スタイル的にはそう破綻していないので、部品さえまともなものにすれば楽しく乗れるのではないかと。

名古屋市周辺で子供とサイクリングできる場所(随時更新)

  • 庄内緑地(1周2.3kmのサイクリングコースとBMXなら入れるスケートパークがあります。駐車場はお昼前には満車になるので注意)
  • 名城公園
  • 小幡緑地本園(見通し悪し。探検気分で)
  • 平和公園メタセコイア広場(そんなに広くないので1年目に)
  • 牧野ヶ池緑地
  • 天白公園(たぶん遊具に夢中になる)
  • 川名公園(ぐるっと見渡せる周回路あり。南側の駐車場はお昼どきなら少し空くかも)
  • 久屋広場(いまは「エディオン久屋広場」になってます。松坂屋名古屋店の本館・南館の目の前。Googleマップの写真はイベント時のものなので人であふれかえっていますが、イベントがないときはマジで誰もいませんので自転車乗り放題です)
  • 印場中央公園(駐車場がないので矢田川沿いで探して河川敷を走っていくのもあり。すぐ横の香流川でアメンボやら亀やらを捕まえられます。ちょっとだけ臭いますが)
  • 大江川緑地(細長い公園で片道2km弱のサイクリングロードが。ここも駐車場がないので天白川沿いに走っていこう)
  • モリコロパーク(小学生以上。幼児はござらっせまで香流川沿いを走るのがおすすめ)
  • 愛知池(駐車場たいてい満車なので近隣で駐車場を探すべし)
  • みよし池
  • 落合公園
  • 名古屋港サイクリングロード

一見よさげだけど自転車NGな場所

  • 勅使池
  • あいち健康の森

Insta360 One XでGoogle Street View動画を撮影してみたけどおすすめできない

ストリートビューに360°動画を投稿すると移動ルートがふつうのストリートビューみたいに線で表示されるようになるのですが、現時点でこれができるカメラがRICOH THETA VとこのInsta360 One Xの2つだけでして、外部電源を接続しながら撮影できるという理由で後者を買ってみました。

Insta360 One Xは単体でGPS受信できないので、スマホ上のInsta360アプリと通信しながら現在地を記録するのですが、現時点ではこれがちょっと実用に耐えません。まずアプリで録画開始してから正しい位置を記録し始めるまで数十秒、場合によっては1分以上かかり、さらに位置が正しいかどうかを示すインジケーターは一切ないので、カメラで撮影し終わったあとスマホに動画をダウンロードしてチェックするまでうまくいったかどうかわかりません。また、A地点からB地点までの動画を撮影したあとC地点に移動してD地点までの動画を撮影すると、C地点から始まるはずの動画にB地点の位置情報が記録されています(しばらくすると正しい位置にぴょーんと移動する)。

現在位置の捕捉なんてどのアプリでも数秒でやれるのにこの体たらくということでけっこうがっかりしております。

Clarisフリーハブのフランジがスポーク穴から割れた

FH-2400 32Hです。

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どうってことのない坂道で軽くダンシングしていたらパキッと音がしたので、あースポーク切れちゃったかなーと思ったんですよね。しかしスポークが切れただけにしてはえらくホイールが振れていてブレーキシューに当たるので、どうなってんだー? と思いながらスポークを握ると。

走行距離的には10,000km前後かと思います。なにせ初めての経験で、うっそこんな壊れ方すんのとびっくりしました。ブルベ参加中とかだったら洒落にならんかったところです。

名古屋市自転車交通関連資料集(随時更新)

自転車レーン

第6号(平成29年6月)「自転車専用レーン設置しました!」

平成29年3月に、歩行者と自転車の通行空間を分離し安全な通行環境を確保することを目的として、西藪下交差点~小塩橋東交差点間に自転車専用レーンが設置されました。

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最終更新が2003/4/28(平成15年)なので、当時の自転車通行空間整備状況がわかる貴重な資料。

土木技術資料 51-4(2009) 名古屋国道事務所(当時)の浅井慎一氏と髙橋誠氏による伏見通のレポート。

駐輪場関連

PDFファイル。市内の駐輪場の収容台数の一覧表(原付や定期契約の数字もある)。リンク元がわからないので何年度の資料かよくわからない。

自転車関連政策

名古屋市の自転車関連政策のおおもとになる方針を定めた計画。推進期間は2011年度(平成23年度)~2020 年度(令和2年度)の10年間。これに基づいてもう少しスパンの短い、より具体的な計画が策定される。緑政土木局路政部自転車利用課の担当。 ちなみにこの計画の前身として、平成12年度策定の「名古屋市自転車利用環境整備基本計画」というものがあるのだが、名古屋市のサイトには掲載されていない。計画の変遷を知るためにも掲載をお願いしたい。

国交省管轄の自転車道について。毎年ちゃんと通行量を測ったりアンケートをとったりしているのがえらい。

名古屋都市センター発行の機関誌。年間2~3冊出ている。2009年発行の「NO49:自転車の視点でみるまちづくり」では、自転車政策全体から駐輪場、自転車レーン、シェアサイクルなどについて一通りカバーしている。内容に古さ(古いがゆえの誤りも含めて)があるのは否めないが。

名古屋大学エコトピア科学研究所の三輪准教授らによる2011年の論文。超ざっくり言えば「自転車走行空間が整備されたらそこを走りますか?」というアンケート結果から効果を分析している。

第4章に「道路空間再配分の事例」と題した全国の事例集がある(自転車道に限らない)。

交通全般

約45万世帯を対象に「だれが」「どこからどこまで」「いつごろ」「なんのために」「どうやって」を調査したもの。昭和46年から10年おきに実施されており、最新は平成23年(第5回)。このページからは調査結果の概要とまとめを参照できる。

上記調査の生データを自由に編集・表示できる。アカウント作成が必要なのだが.comドメインはフリーメールとして使えない。やめてほしい。

国勢調査では10年ごと(西暦の末尾が0の年)にふだん利用している交通手段を常住地及び従業地・通学地別に調査している。添付ファイルの「第8表 常住地又は従業地・通学地による利用交通手段(16区分)別15歳以上自宅外就業者・通学者数‐市・区」を参照。

こちらは市内の道路を「どんな自動車が」「各時間帯に」「何台」通過したかという資料で、混雑時の時速などもわかります。ただ生データのままではいささか使いづらいのでグラフィカルに表示できるシステムに突っ込んでおいてほしい。調査は5年ごとに実施されていて最新は平成27年のもの。

中部地方整備局名古屋市と組んで平成19~22年度に実施した「都心交通プラン策定調査(名古屋市)」の結果が掲載されている。都心は駐車場が余っていてしかも小規模な駐車場が点在していて自動車と歩行者の錯綜を招いているので自転車駐輪場に転換するといいですよと提案してくれているのだけど、無視されてきたっぽい。どういう扱いなんだこの調査。

交通事故(人身事故に限る)の統計が公開されている。第一当事者別、第二当事者別に死者数と負傷者数を集計。グラフ化しないといかんですねこれは。

県内の渋滞箇所が確認できる。毎年の対策内容とその効果もまとめられている。身も蓋もないが、だいたい道路の車線を広くして右折レーンを長くすれば渋滞は解消するらしい。

名古屋市中期戦略ビジョン」のサブプラン。2011年(平成23年)9月に策定、目標年次は2020年度。有識者や市民を集めた会議で作ったもので、総務局企画部企画課が担当。いちおう、上述の名古屋市自転車利用環境基本計画でもこの「なごや新交通戦略推進プラン」をベースにして、との記述があるのでこちらが上位といってもよいのだろうか。

数年ごとに策定される「名古屋市交通安全計画」と、各年度における目標設定と実績を示した「名古屋市交通安全実施計画」からなる。メンバーは名古屋市だけでなく国交省や警察、高速道路も含まれている。

まちづくり

平成22年度~24年度を対象とした「より具体的な計画」で、45個の施策から構成される。自転車関連は「施策45 歩行者や自転車に配慮した安全で快適な道路環境を確保します」というもので、「歩行者と自転車のそれぞれが、安全で快適に通行していると感じている市民の割合」「歩行者と自転車の通行空間が分離されている道路の延長(累計)」「放置自転車等の台数」の3つの指標で達成度を計る。結果を見ればわかるがまともに進んだのは放置自転車対策だけである。

上記計画の次期版で平成26年度~平成30年度が対象。引き続き「施策26 歩行者や自転車にとって安全で快適な道路環境を確保します」という題目が掲げられているが、やはり自転車通行の安全についてはほとんど前進していない。無策もいいところである。

論文

「TAKAよろず研究所」さん消滅の危機

www.geocities.jp

ママチャリの整備についてわかりやすく写真入りで解説してくれるたいへんありがたいサイトなのですが、WebArchiveでexcludedになっています。たぶん「<META name="robots" content="noarchive">」のせいだと思うのですが作者さんの連絡先もわからず。魚拓があったのでリンクを貼っておきます。

http://archive.is/JSVQb megalodon.jp

部分的にはWayback Machineにも保存されています。

[https://web.archive.org/web//http://www.geocities.jp/taka_laboratory_2/] [https://web.archive.org/web//http://www.geocities.jp/taka_laboratory_3/] [https://web.archive.org/web//http://www11.plala.or.jp/taka-lab/]

シマノのシフトレバーをAliExpressで買ったけど偽物っぽい

これぞ中華通販の醍醐味ってやつですね。

f:id:kamenoi:20190218142256j:plain 3x7速のシフト・ブレーキレバーST-EF500が安かったので2セット買ったのですがどちらもクランプを締め付けていたら「パキッ!」と音がして割れてしまいました。ひとつだけならまあトルク管理が甘かったかなと思うところですが2つ目はレバーがしっかり固定されているか慎重に確認しながらやったので、まあ不良品かな、と。

f:id:kamenoi:20190218142604j:plainf:id:kamenoi:20190218142540j:plain 破断面のアップです。

日本国内でシマノ製品を購入すると(少なくともエントリーグレードのコンポーネントは)たいてい「MALAYSIA」のシールが貼ってありますが、こちらは「CHINA」のシールが貼ってあります(AliExpressの商品写真にも写っています)。シマノはいちおう中国にも工場を持っているということなので中国製があってもおかしくないのですが。いやでもこんなやっすいパーツの偽物なんて作ってもモトが取れるんだろうか…。

f:id:kamenoi:20190218142754j:plain ということでマレーシア製と比較してみました。

f:id:kamenoi:20190218143701j:plainf:id:kamenoi:20190218143708j:plain この先、写真は左側(または上)がマレーシア製、右側(または下)が中国製です。

f:id:kamenoi:20190218142811j:plainf:id:kamenoi:20190218142823j:plain ロゴとブレーキアジャストボルト。ロゴはマレーシア製のほうがくっきりしていて金属光沢があります。あとカバーの固定スクリューの十字穴がマレーシア製のほうが小さいです(みなさんだいたい1番のドライバーを使いますよね)。

f:id:kamenoi:20190218143421j:plainf:id:kamenoi:20190218143424j:plain クランプ固定ボルト、中国製はなんかテクトロっぽいというか。

f:id:kamenoi:20190218142857j:plainf:id:kamenoi:20190218142922j:plain シフトアジャスターの形状がちがいます。

f:id:kamenoi:20190218143032j:plainf:id:kamenoi:20190218143040j:plain リリースレバーはマレーシア製のほうが角のRが大きいです。

f:id:kamenoi:20190218143601j:plainf:id:kamenoi:20190218143607j:plain 根本の樹脂部品、マレーシア製は角に面取りが施されています。

f:id:kamenoi:20190218143247j:plainf:id:kamenoi:20190218143257j:plain 巻き上げレバー(でいいのかしら?)は形状も刻印も異なります。

f:id:kamenoi:20190218143326j:plainf:id:kamenoi:20190218143334j:plain 巻き上げレバーの本体プレート端部の処理がちがっています。

f:id:kamenoi:20190218143513j:plainf:id:kamenoi:20190218143506j:plain ブレーキレバーはほとんど見分けがつかないのですがマレーシア製のほうが若干断面がピシっとしています。

f:id:kamenoi:20190218143139j:plainf:id:kamenoi:20190218143147j:plain レバー根本の本体形状が異なります。

f:id:kamenoi:20190218143805j:plainf:id:kamenoi:20190218143813j:plain 製造年月を示す刻印が中国製にはありません。

f:id:kamenoi:20190218144103j:plainf:id:kamenoi:20190218144107j:plain 内部機構。中国製は未塗装です。

とまあこのように違いは多岐に渡っていまして、もしこれが正規品だとすると、金型と元データは中国とは共有していなくて、2次元の図面を中国に送って金型から作らせたということになりまして、まあ製造ノウハウを知られたくないという動機も考えられなくもないのですが、それで品質が維持できていなかったら意味がないですよね。またこれだけ違っているとマイナーチェンジしたというのも考えづらい。

いやしかし左右で$10ぽっちの製品を複製するのにどんだけ気合入れてんだよ、というか、あるいは複製のノウハウがものすごいレベルで蓄積されていて十分にモトがとれるんですかね。中国おそるべし、です。