セレニカ~グラントリ (UCI/2.HC)

最難関となるクイーンステージはブロークンランド

1万円のクロスバイクを買ってみた (3) 写真撮影とジオメトリチェック



まずは全体写真です。身長167cmでサドルの高さがこれぐらいです。

BBはカップ&コーン式,ママチャリと同じタイプです。緩んでいないか定期的にチェックしてやれば安物のカートリッジベアリング式よりも長持ちすると思います。

クランク長は165mmです。

チェーンラインはフロント51.5mmリア46mmということでちょうどギア1枚ぶんぐらいずれています。機会があれば是正したいところです。

よくママチャリとかにもついてるRD-TY21,公式には7速非対応ですが,よっぽどスプロケットが左右に偏っていなければ使えます。

ところでこのシフトケーブル,なんか変じゃないですか?

アウターがブレーキケーブルと同じなような…。

Vブレーキはピボット部が樹脂製の安物ですがふつうに効きます。


ただ,スプリング端をフレームに差し込む穴,通常は3つあるうちの真ん中を使うのですが,この自転車では前後ともいちばん上の穴が使われています。そのせいでブレーキレバーの引きが重いです。なんでこうしてあるのかなあと考えてみたのですが,たぶん組立時にブレーキ本体の調整ボルトをさわりたくない(さわらせたくない)のではないでしょうか。この状態だと,ブレーキ本体がそれなりに左右のバランスよくできていれば組み付けるだけでシュータッチが防げるのですが,真面目に真ん中の穴に入れると,スプリングのテンションゼロのところから調整ボルトでテンションをかけていかないといけないので,工数がかかってしまいますし作業者が慣れていないと調整がうまくいきません。

レバーもブラケットが樹脂製ですが問題なく使えます。こうしてみるとつくづくVブレーキというのはよくできているなあと感心します。

グリップは中国JUSTEK社製。JUSTEKはSelle Royalの子会社になったらしいです。

可変式ステムは,はじめてスポーツ自転車に乗る人にとっては強い味方だと思います。

シートポストクランプはクイック式。

ペダルはHF-839という型番でした。回転はスムーズです。


ホイールは前後とも逆JIS組です。まあ気にするこっちゃないです。



タイヤはママチャリ規格の26インチ,幅1-3/8インチです。指定圧50PSI,ブランドロゴは「WD」と読めます。このロゴ,以前にも別の通販自転車についているのを見たことがありますがなんという会社なのかわかりません。米式バルブなので正確に内圧を測定できます。

キックスタンドは鉄製。スタンドをかけると自動的にロックがかかるタイプです。

エンドに紐のようなものが巻き付いた状態で塗装されています。しばらくそっとしておきましょう。

ジオメトリはこんな感じです。トップチューブ56cm,シートチューブ48cm,ヘッドチューブ12.5cm,シート角74°,ヘッド角72°,BBドロップ3cm,ホイールベース106cm,リアセンター45cmです。正直165cm未満の人は厳しい,というかトップチューブが股間に食い込むんじゃないですかね。