きのう一日喉の痛みがまったくひかなかったので今日は休むことにした。買ってきた本を読む。
老ヴォールの惑星 (次世代型作家のリアル・フィクション ハヤカワ文庫 JA (809))
表題作を読み終えたらなぜだか涙が止まらなかった。まいった。「幸せになる箱庭」はテーマに目新しさはないが,主人公のテキトーな造形っぷりとそれに見合った結末が良い意味でも悪い意味でも印象的。「漂った男」は,ネタとして思いついたのはガジェットが先なのかプロットなのかというのが気になるが,なかなか底が見えないというか見えたと思ったらまだ深くなるというかふと気が付くとえらいことにというかまあそんな感じの。結末は賛否両論だろうけど(僕もどちらがよかったかと言われるとちょっと困る)。