セレニカ~グラントリ (UCI/2.HC)

最難関となるクイーンステージはブロークンランド

臍帯血バンクは赤字経営

なのだそうです。2010年5月21日の産経新聞記事の転載です(二つとも内容は同じです)。

働き盛りの、税理士ブログ: 臍帯血バンク存続危機 赤字拡大 宮城で表面化(産経新聞)
■開業つれづれ:東北、臍帯血移植終了へ「臍帯血バンク存続危機 赤字拡大 宮城で表面化」 - 勤務医 開業つれづれ日記・2

といっても,2007年7月15日発行の機関誌「さい帯血バンクNOW 第36号(リンク先PDF)」にすでに「全バンクが赤字経営」の記述がありますので,いまさらといえばいまさらな記事だったわけですが。この機関誌によると

事業運営の総費用に対して、補助金を含めた収入の比率は58%で、残りは母体組織の負担や資産の取り崩しによってやりくりしているという構造です。また、収入の81%は国庫補助金で、残りが自己財源ということになります。収入としては平成16年春の診療報酬点数改定で移植1件あたり10万円が提供したバンクの収入となりましたが、この影響で10%前後の収入増となりました。各バンクの費用構造としては、人件費が17%、委託費が45%、設備関連費が24%、その他16%となっています。

だそうです。収入に関しては上の新聞記事の指摘のように診療報酬でカバーと言うのが合理的に思えます。支出については委託費45%というのがいかにも微妙というかなんというか,ちゃんと適正価格でやってるのかというのが疑問です。そのへん,民間の臍帯血バンクの決算報告と事業規模を見比べてみるとなにかしら見えてくるところがあるのかもしれませんが,ちょっとそこまで調べるのは手に余りますし,臍帯血バンクの決算報告が京阪さい帯血バンクのもの(https://www.j-cord.gr.jp/ja/11/keihan/zigyouzisseki.htm)しか見つからなかったので,また機会があればということで。