個人売買でサイマのアルミフレームクロスバイクを手に入れました。とりあえず引き取ったらブレーキがスッカスカなのにびっくりしましたね。アジャストボルトは奥まで締め込んでありますしワイヤーのクランプ位置を変えた痕跡もないので調整ミスとかではなく本当に「ブレーキシューが摩耗して効かなくなったまま放置」されていたみたいです。マジか…。
全部バラしてみて気づいた点をいくつか。
グリス塗らなすぎ
ペダル、BB、ステムとおよそすべての固定ねじにグリスが塗ってなくてとっても固かったです。おかげでBBは左ワンをちょっとなめかけました。Vブレーキもボスのところが錆びて固着しかかってましたしステアリングコラムもステム内部にあたる部分の表面が錆で凸凹になっていました。
塗装品質:中の下
まず塗装が薄いです。剥げたところの塗膜を見れば一目瞭然。それにあちこちにタレがありました。といってもふつうに自転車として遠目で見ていたら気づくのは難しいと思います。フレーム単体にしてキズ補修しようとすると目についてしょうがないというか再塗装前にぜんぶ平滑に研がないといけないのでめんどくさい。
シートポスト短すぎ
250mmでした。ここまでは挿入しろラインが60mmぐらいで、サドル高さが75mmほど、なのでフレームサイズ460mmと合わせるとBB中心-サドル表面は最高695mm。てことは身長でいうと170cmぐらいが限界になります。しょぼい。
リムちょっと狭い
700x40cタイヤに内幅16.5mmのリムってETRTO規格だと下限ギリギリなんですよね。できれば20mm前後のリムにしたいところ。というか2020年規格だと23mmリムを使えってことになってますが。 https://www.vittoria.com/eu/etrto-bike-tireswww.vittoria.com
鉄・鉄・鉄
ハブ、スポーク、ニップルがぜんぶ鉄製です。錆びます。ハブが錆びても美観だけの問題なんですが、スポークとニップルが錆びると当然ですが固着します。この車体はフロントホイールの錆が特にひどく、バラそうとニップルを回したときに3、4本スポークをねじ切ってしまいました。もちろんCRCを吹いて放置ぐらいのことはしています。こんなことでは、何年か乗ってホイールに振れが出てきたから修正しよう、なんてときに困りますよね。
あとチェーンリングが42Tで登り坂がちょいとばかり大変なんですがこれはどのメーカーのフロントシングルクロスバイクも同じなので不問にしておきます。というかそもそも14-28Tというクロスレシオなスプロケットがまずいんですが。14-34Tにしといてくれればいいのに。
あくまで2015年モデルの話なので、最新モデルではいろいろと改善されている可能性もあります。オーナーの方はぜひご確認ください。