セレニカ~グラントリ (UCI/2.HC)

最難関となるクイーンステージはブロークンランド

自転車用ライトの明るさを測る

ここ数年Amazonに安くて明るそうな自転車ライトがたくさん出品されていて、いかにも誇大広告っぽいスペックが踊っているのを見て、ちゃんと測って評価せんといかんよなーということでちょっと前に照度計を買いました。 で、きっと似たようなことをしている人がたくさんいるだろうから測定方法など参考にさせてもらおうと思ったのですが、検索してもあまり引っかかってこないのですよね。

cbnanashi.net cbnanashi.net keiichi78.blog88.fc2.com

かろうじてこのへん?

でまあとりあえずひとつライトを買って測定してAmazonにレビューを投稿したのですが、よく見ると似たような機種がいろいろなお店で売られていて、まあこれは埋もれてしまって読まれないな、と。どうせ読まれないのであればまだしも自分のブログに置いといたほうがいいかということで、また別の製品を試してみました。「ATARAXIA 自転車ライト【改良版】 1200ルーメン 2000mah自転車ライト IP65防水 テールライト付き USB充電式」だそうです。

測定結果です。

f:id:kamenoi:20190408182622p:plain

距離とかはメジャーで適当に測っているので3桁も精度があるか微妙なのですが、まあ2倍も3倍も違っていることはないはずです。ちなみに生の測定値としては中心部で距離1.68mの755luxです。致命的に計算が間違ってそうだったら教えてください。

製品仕様としては1,200ルーメンを謳ってるんですけど、このグラフ範囲で積算しても110ルーメンぐらいですし、周辺光をもうちょっと計算に入れても150ルーメンぐらいなんですよね。1,200ルーメンというのは一体どこからきたのか。ただ「これだから中華は…」となる前に、そもそもキャットアイやら他のメーカーの製品についてもスペックがどの程度正確なのかというのは調べてみたほうがいいように思えます。

とはいえ、そもそも自転車ライトの性能を評価する上で明るさにはそこまで正確さは求められていないという話もありまして、だいたいぼやっと他製品より明るいか暗いかがわかればいいのかな、と(よく2製品を並べて照らして写真を撮ってみましたみたいな画像がありますよね)。それよりはたぶん配光とか持続性(減衰特性?)とかのほうが大事な気がしますし、それをきちんと仕様で表記として表現していこうという動きはいまのところ見たことがないので、ユーザーとしてはむしろそこをレビューしていったほうが有用なのかもしれません。