セレニカ~グラントリ (UCI/2.HC)

最難関となるクイーンステージはブロークンランド

FINISS/SHINEWOOD MTB修理完了

通販で購入後2年間無整備で乗ってボロボロだった自転車のオーバーホールが完了しました。



ワイヤーはすべて張り直してハンドル周辺の取り回しも変えてあります。シマノのレバーにおまけで黒いアウターがついてくるのですが,たいていカラーアウターに替えてしまうので余りまくっていまして,今回ようやく消費できました。
ハブナットが緩んだりしないように,以前AliExpressで買った安物のBC3/8中空軸で前後ハブをクイックリリース化。リアはエンドが開き気味で幅が実測137mmぐらいあったのでそれに合わせてフリー側のハブナットを厚くしたところ(ディスク側を厚くするとブレーキがうまく取り付けられないのではないかと恐れました),軸長がギリギリになってしまいエンドに引っかかるようにするのが大変でした。

ガタのあったサスペンションフォークはアルミ製のMOSSO FK-M5に交換。直輸入で5,700円でした。26〜29インチ全対応を謳っているのですが,図面の通りAxle to crownは435mmで,元々の26インチフォークが450mmでしたので,これで15mmハンドルが下がります。重量も2.5kgが0.8kgに。

ヘッドスペーサーは10mmが4枚では多すぎるだろうということで半分に。これでさらに20mmハンドルが下がります。ヘッドパーツは使いまわしたのですが,フレームかパーツの精度がひどく,ガタが出ないようにすると,どうがんばってもステアリングの回転が重たくなってしまいます。絶望しかない。


ディスクブレーキは片押しの機械式を両押しの機械式に交換。このブレーキは以前いじったWORLDというブランドのMTBに装着されていたものです。メーカーはWinzipとかいう聞いたことのないところですが,きちんと両押しを装備するあたりさすが国内ブランドだなあと感心。ちなみに両押しの機械式を新品で買うとけっこうなお値段になります,というかフル油圧にしたほうが安くあがります。

樹脂製で剛性不足のブレーキレバーはシマノBL-M420に変更。最終的に安いロード用キャリパーブレーキぐらいの効きにはなりました。つまりVブレーキには依然として負けてます。

フロントディレイラーはぱっと見正常に思えたのですが,組み付けてみるとプレート内側の段付き摩耗にチェーンが引っかかってアウターに上がらないことが判明。手持ちの部品でなんとかならんかと思ったのですがひとつはダウンルート専用でダメ。

もうひとつはよくあるトップスイングだったのですが無駄に太いダウンチューブのせいでごらんのように正しい位置まで下げられず。

しょうがないのでダウンスイング&デュアルプルのFD-M313を新品で購入しました。

ガタの出ていたリアディレイラーは7速対応の新品に交換。しかし+2mmのOLDのせいかロー側が限界ギリギリで,たいして値段も変わらないんだからいっそ8速用にしとくんだったなあと微妙に後悔。

タイヤはオーナーの希望として太いものがよいということだったのでTIOGA Power Block 26x2.10を採用。前後平均633gとわりと軽量です。

シートポストはオーナーの身長では300mmが短すぎたので350mmのアルミ製に交換。1400円で180gぐらいの軽量化です。

ペダルはFEIMIN FP-806Bという製品ですが,これが意外にコンディションがよく,片側の玉当たりを緩めただけですみました。

破れていたサドルは1200円の新品に交換。


このほかにもチェーンやらチューブやら細かく交換したら,なんだかんだで交換部品だけで2万円ぐらいになってしまいました。購入価格を上回ってしまいましたが,この先2年であそこまでガタガタになることはないかと思います。ちなみに重量ですがこの状態でも16.06kgもありますので(フレーム単体で4.26kg)軽量化にはあまり血道を上げないほうがよいでしょう。クランクが左右で1.4kgありますのでそれだけはなんとかしてもいい気がしますが。