以前取り上げた(d:id:kamenoi:20131002:p1)福岡市の「自転車押し歩き推進区間」ですが,ここに来て想像の斜め上を行く展開を見せています。
自転車による事故の多発を受け、「押し歩き推進区間」に指定されている福岡市・天神の通りで7日、走行中の自転車をセンサーで感知し、自動音声や電光掲示板で注意を呼びかける全国初の「自転車安全利用システム」の社会実験が始まった。
自転車は押し歩きを…センサー感知、警告の実験 : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
同市では毎年3000件前後の自転車事故が発生しており、福岡県警は「事故抑止の切り札に」と期待している。
県警や福岡市によると、同市では自転車事故が10年ほど前から多発。市は2013年4月、押し歩きの努力義務を課した全国初の「自転車条例(市自転車の安全利用に関する条例)」を施行し、天神の渡辺通り西側歩道約400メートルを、「押し歩き推進区間」と定めた。違反者には、指導員らが口頭で注意を呼びかけているものの、常時監視するには限界もあり、自転車事故の件数は昨年も前年比140件減の2812件にとどまっている。
ていうか「普通自転車歩道通行可」の指定って県の公安委員会がやるはずなのに,福岡県警も期待しているって一体どういうことなのでしょう。指定を取り消して,1ヶ月くらい取り締まりの警察官を置いてばんばん切符を切ればみんな車道を走るようになると思うのですが…。
あと自転車事故件数ですが,まあだいたいご想像通りといいますか。
市内では,自転車事故が平成10年以降14年連続で年間3千件以上発生。平成21年以降は,年間の交通事故発生件数の4分の1を占めています。
福岡市 「福岡市自転車の安全利用に関する条例」が制定されました
近年は,自転車と歩行者の交通事故が増加しており,10年程前は10〜20件台だったものが,平成21年以降3年連続で50件台を記録しています。
そういうことです。