確かに原則は車道通行なのは分かっていますが、近年の幹線道路の構造は自転車が車道を走れないといってもいいようになりつつあります。というのも車両走行用車線以外のスペースがほとんど設けられていないからです。従来は車道と歩道の間に若干の余裕部分があり、自転車を含む軽車両はそこを走っていました。
ところが近年は従来存在したそのスペースをつぶして歩道を拡幅したり、植栽を設けたりしているケースが多く、自動車との干渉を考えると車道を走行できる状態にはないといえます。
2011-10-19 - MAROONのなんでも日記
「車道と歩道の間の若干の余裕部分」は路肩であってそこを自転車が走ることは特に推奨されていないどころか下手をすれば禁止されています。といいつつ自分も広い路肩があればそこを走ることが多いのですが,路肩が狭ければふつうに車道を走りますし,いまのところ危険な幅寄せの経験もありません(クラクションは何度か鳴らされましたが上述のように腹が立つだけで危なくはないです)。もちろん地域差もあるのでしょうが,ヘルメットをかぶって,駐車車両を避けたりするときには早めに合図などしておけば,「トロトロ車道なんか走ってんじゃねーよ」的な扱いをされることはあまりないのではないかと思います。
「お前はどうだか知らんが俺は怖い思いをしたから車道はいやだ」という意見もあることでしょうが,だからといって歩行者に同じ思いをさせてまで自転車に乗るというのはさすがにどうなのよといいますか,結局それって弱いものいじめですよねと言いたくなります。環境整備が先だろうと声高に主張するみなさんは,歩道で自転車に轢かれた人やその家族にとってそうした声がどのように響くか,よく考えてみてほしいものです。