セレニカ~グラントリ (UCI/2.HC)

最難関となるクイーンステージはブロークンランド

「群青の空を越えて」夕紀ED

感想サイトを見ようとぐぐったら「夕紀ルート」の文字が目に飛び込んできてあわててCGリスト見たらスカスカだったでござるの巻。

ためしに女の子たちにまんべんなく冷たくしていたら,演劇が終わってから空き教室で一人飯を食うはめに。


このルートの社は,夕紀さんが言うように案外素直です。女性と付き合わない理由は,他の連中とは違うと思いたいから,そして女にかまけていて親父の後始末ができなくなるのが怖いからだ(これは繰り返し言われてますよね),でも決して寂しくないわけではない,とか。戦場に出てみたら想像していたのとは違っていて…と弱音を吐きつつでも大丈夫ですと前向きなところを見せたりとか。

夕紀さんも,これまでの3シナリオを裏切らない,わかりやすいキャラクターとして描かれていて,なおかつ夕紀さん視点も登場しないので,プレイしていてたいへん気楽というかめんどくさくなかったですね。

そしてまさかのメガネ腐女子。夕紀さんと圭子の説明のおかげで,ようやく萩野憲二の主張と,関東・関西に分かれて戦争中という現状との乖離が見えてきました。また,父親の生徒だったという女性を前にしてはじめて,社は自分が父親(とその行動)をどう思っていたか,わかりやすく説明してくれたようにも思えました。

実際に人を殺し,かつ仲間が殺されている美樹・社と夕紀さんとが「死んでいった者に申し訳が立たない」「それでは救われない」というところでどうやっても分かり合えないというのもよかったですね。(やむを得ずではあるものの)戦争を通じて国を変えようとする予備生徒と,いいように踊らされているだけなのにと思いつつも予備生徒を哀れんだりしない夕紀さんという構図は,なんというかお話に安定感をもたらしてくれています。キャラクターの立ち位置がはっきりしているというか。

ま,終わりかたは物足りなくもありましたが,下手に一枚絵で「みんな幸せに暮らしました」となるのもこの作品らしくない気がしますし,あれでよかったのかも。

以下個人的熱血ポイント。

  • 「わたしにまで言い寄ってくる馬鹿がいるのよね」といいながら赤面する夕紀さん
  • まさかのドレス姿
  • 別れ際にちゅー
  • 航空団の更衣室でシャワーを済ませるサバイバル能力
  • 下手に断ると腸がこぼれるとかww