セレニカ~グラントリ (UCI/2.HC)

最難関となるクイーンステージはブロークンランド

対ビホルダー戦

コンパニオンルールセットでその異形を目にしてから20年。ついに対戦がかないました。CR 13に対してパーティレベルは9。いま戦わずにいつ戦うのかと。

戦場はこんなイメージ。パーティは部屋の奥から突っ込んできます。扉は図示してませんが,この大部屋に隣接する小部屋や足場のような場所には何体かの護衛モンスターがいました。

今回,DMは「Antimagic Coneは1ラウンドにつき1回ON/OFFできる」との記述の意図を尊重し,Flyby Attackによる「90度回転→Eye Rays発射→−90度回転」コンボを禁じ手としました。さらに図示したような足場を用意し,パーティの突破口としてもらうつもりだったようです。結果的にはこの足場は十分に役に立ちました。

第1ラウンドは護衛モンスターの把握と位置取りに終始。ビホルダーはAntimagic Coneを有効にしたまま戦場をにらみつけています。

部屋に入って2ラウンド目。突っ込んだ前衛を無視して後衛に襲い掛かる護衛モンスターの攻撃をアストラル・コンストラクトで防ぎつつ,サイオンとウィザードがAntimagic Coneの範囲外である足場へTeleportで移動,Hail of Crystals(Shaper 5)とCelerity(Sor/Wiz4,PHB2)を使ったSudden Maximized Lightning Leap(Complete Mage)往復で大ダメージを叩き込みました。怒り狂ったDMもといビホルダーはdazedなウィザードに肉薄,噛み付き攻撃とDisintegrate/Finger of Death/Inflict Moderate WoundsのEye Raysを集中させますが,ウィザードはことごとくSaveに成功しなんとか生き延びます。

そして迎えた第3ラウンド。ちまちまとジャベリンを投げていたバーバリアンが,うかつにも足場から届く位置に移動してしまったビホルダーにむかって跳躍しつつ武器を抜いて攻撃,とどめをさしました。

部屋がすべて(足場も含めて)Antimagic Coneの範囲内だったら,または横向いて光線撃って戻る作戦を使われていたら,あるいはビホルダーが冷静になってウィザードへの噛み付き攻撃を控えていたら,もう少しきわどい戦いだったと思います。そしてこれらのうち2つ以上が実現していたら,パーティの勝利はおぼつかなかったかもしれません。

自分のPCは部屋の偵察をしただけで,ビホルダーの護衛の1人がクレリックであったこと,そして戦闘前に援護呪文をかけまくっていたことにも気づかない役立たずっぷりでした。うーん,やっぱりボス敵には問答無用でdispel magicでいいのかも。