このあと技能や装備にも突っ込みを入れていこうかと思っていたのですが，そろそろ頭も冷えてきました。メタルヘッド／d20がいかにd20っぽくないかは十分わかっていただけたと思いますので，このへんでやめにしておきます。
それにしても，どうしてこんなことになってしまったのか。奥付にはD&Dで名を知られた凄腕ライターが名を連ねているのですが，どうして彼らの名前だけでなく知恵も借りなかったのか。id:LIST:20080218の通り，この製品は4eまでの時間稼ぎでしかなかったというのが最も説得力のある説明のように思えます。
MHd20は，D&Dを遊んでいる多くのユーザーにとっては，システムの理解の手間は少なく，仲間を見つけやすく，遊ぶ機会も得やすい。それはD&Dが詳しくない人も，遊ぶ場を得やすいことを意味する。
過去に一緒にメタルヘッドを遊び，現在D&Dで遊んでいる仲間が何人かいますが，残念ながら彼らとMHd20を遊ぶ機会はないでしょう。d20とは名ばかりでそのエッセンスをどこかに置き忘れてきてしまったこのようなゲームを。
最後になりますが，別売りのd20コアルールが必要です，って表紙の一番下に小さく英語でしか書いてないってのは卑怯だと思います。
