セレニカ~グラントリ (UCI/2.HC)

最難関となるクイーンステージはブロークンランド

対Maurezhi戦

7レベルパーティにDemonのMaurezhi(CR9,Fiend Folio収録)をぶつけて潰走させてしまったので反省を込めて記録。

背景

PCたち(パーティレベル8相当)は前回の冒険で居候先の家主の兄妹を救いにヴァンパイアの手下が占拠したという森の中の館へ。館の前庭で以下の敵(EL9)と遭遇。

  • Gnoll Skeleton (CR1) x4
  • Ogre Skeleton (CR2) x2
  • Skullcrusher Ogre (CR5) x2
  • Hobgoblin Clr5 (CR5) x1

その直後,館の3階で家主の妹に化けたMaurezhiが悲鳴をあげる。パーティは全力でかけつけ,invisibilityで透明になっているMaurezhiをDetect EvilとDetect Hostile Intentで発見,呼び出されたDretchを片付けるもそこでサイオンがパワー切れ。Align WeaponもなしでDRを抜けず,やがて前衛がFearを食らって逃走してしまいどうにもならなくなったのでサイオンがEctoplasmic Cocoonで閉じ込めて全員退却,次回再戦となる。

しかしクレリックとウィザードのプレイヤーが欠席することになり,参加したPCは魔法戦士x2,ドルイドとその相棒,サイオンという構成であった。

第0ラウンド

クレリックが欠席したことから,PCたちはInvisibilityおよびFear対策の巻物を買い込む。館へ乗り込むと前庭にはWolverine x5とOgre Skeleton x2,そして館の3階にSkullcrasher Ogreがいる。ここで,Wolverineならみな能力は知っているだろう,と詳しい説明を省いたのはDMのミス。

第1ラウンド

とりあえず目の前のWolverineを攻撃するPCたち。館のほうからは呪文を詠唱する声がするもののOgreは動いた様子がない。DMとしては「透明な敵がいますよー,Maurezhiかもしれませんよー」という警告の意図があった(じっさいには呪文を唱えたのはMaurezhiではないのだが)。Ogre Skeletonは敵が近寄るまではなにもしないことになっており,このラウンドも含めて以降まったく動かない。

第2ラウンド

前衛PCは引き続きWolverineを攻撃。術者PCは呪文でACを上げにかかる。Maurezhiは前ラウンドのBlurに続いてChill Touchで自分を強化。

第3ラウンド

Wolverineを全滅させるPCにMaurezhiが接近しSummon開始。ドルイドがListenに成功し何かが近づいていることに気づく。本来なら同様にSpot DC 20でも気づいたのだがDMはそのことを忘れていた。

第4ラウンド

PCはMaurezhiのinvisibility/fear対策をしようとしない。DMの意図としては,Wolverineは20を出さないと当たらないほど弱かったのであえて無視してほしかったのだが,プレイヤーによれば「目の前の敵を放っておくわけにはいかないでしょう」「最初の戦闘からデーモンが出てくるとは思わなかった」とのこと。

前者については移動の自由度を確保するという意味ではうなずけなくもない。後者については,DMは「Maurezhi倒すだけじゃセッション終わるの早すぎるから同じぐらい強い敵をもう一組用意しておいてそっちをあとから出そう」と思っていたので完全なすれ違い。また明言はされていないが,Remove Fearはあらかじめかけておくよりも食らってからかけたほうが有効性が確実だという考えもあったのではないかと推測。

そうこうするうちにDretchが4体出現。DMがMMを読むとStinking Cloudが使えると書いてあったのでとりあえず2発飛ばす。Fort DC 13なので戦士系はまあ耐えるだろうなと思っていたら魔法戦士ドルイドが失敗して移動しかできなくなる。

続けざまにMaurezhiのFearが発動,火力担当のサイオンがこれを食らってしまう。サイオンはエランなので,DMとしてはElan's Resistanceでなんとかしてくれるものと思っていたが,目が2ではどうにもならない。

第5ラウンド

さらにStinking Cloudが2発飛んで戦場は悪臭まみれに。魔法戦士がDretchを1体片付ける(hp 0だったのですが忘れてそのまま動かしていましたすいません)。お返しとばかりにMaurezhiが突撃して飛びかかって全力攻撃するが,魔法戦士はAbrupt Jauntで逃げる。他のPCはcloudの外へ,もしくはMaurezhiから逃げようとして移動。

第6ラウンド

Maurezhiはドルイドの相棒のライディング・ドッグを攻撃,しかしFort Saveに成功されたので麻痺はなし。逃げ続けるPCたち。

第7ラウンド

MaurezhiがAbrupt Jauntを持たないほうの魔法戦士の1人を麻痺させる。この時点で1ラウンドで駆けつけられるPCが他におらず死亡確定。

まとめ

このあとさらにドルイドがMaurezhiから離れようとした際に,吐き気により全力移動ができずに機会攻撃を受けて麻痺,2人目の犠牲者となる。最後にはFearの解けたサイオンがEctoplasmic Cocoonで再びMaurezhiを閉じ込めて逃走しシナリオ終了となった。

反省点は多々ある。「CRの値は信用ならないよ。とくにドラゴンとかデーモンは」という指摘もあった。でも「本当のCR」なんてぜんぜんピンとこないので,永遠に直らないと思う。

ウィザードとクレリックを欠いたパーティの弱体化を甘く見たうえに「最初から強い敵とか出さない」というお約束を無視して,デーモンを弱くしておくことに思い至らなかった点がいちばんの反省点。今回のキャンペーンではサイオンの強力さが目立っていたのでつい他のPCを軽く見ていた。お約束についてはそもそも半分くらいのシナリオで守っていなかった気がする。