坂本真綾目当てで観にいった!
レ・ミゼラブルは子供のころにTVでやっていた映画を見たっきりで,囚人が逃げ出してえらくなってでも最後に正体をばらす,くらいの話しか覚えてない。いいのかこんなのが観にいっても。「このポスターの女の子だれ?」「コゼットだよ」「誰それ。ジャン・バルジャンの娘?」「ちげーよ!」とかそんな会話を横で聞いていたほかのお客さんは噴飯ものだったに違いない。そんなわけで感想。
真綾すげー!
もうね。この人は歌うますぎ。ポップスな人だし大丈夫かなー,とか心配して失礼しました。ちゃんと曲に合った歌い方をするどころか出演者の中でいちばんうまい!(とかいうと他のファンの人に怒られそう。いいじゃん贔屓目で)これで最高潮かと思わせてそこからさらに伸びる伸びる。これで惚れないマリウスはどうかしてます。ちゅーもしてもらったのに(待て)。
ガブローシュもすげー!
ごめんキャスト名わかんない。でもすごい必死な感じが伝わってきてかわいかった。弾薬の入った袋にはやっぱりヒモかなんかついてんのか。
曲はいまいち
メロディアスな曲があまり多くないし,似たような音程でだらだらと歌うフレーズ(なんて技法か知らないけど)が目立ったので,あまり引き込まれなかった。
説明不足
ひょっとしたら,ミュージカルそのものが,予習してから観るかそれとも繰り返し観ることを前提にしているのかもしれないので的外れな意見かも。ともかく,初見では「なんでそうなるの?」な部分が多すぎる。これが映画なら,3時間しかないのにエピソードを詰め込みすぎ,と批評されること間違いなし。
- ジャン・バルジャンがコゼットを育てるのは?
- ファンテーヌにそこまで肩入れするというのがピンとこない。2人に親交があったとか,ファンテーヌがジャン・バルジャンをおもいっきりなじったりとか,そういう描写がないと「うわーすげーなにこの聖人」としか言いようがない(事実そうなのだけど)。
- コゼットと逃げるジャン・バルジャン
- ジャベールには3日で戻るって言ったのに!
- マリウス一目ぼれ
- すれちがっただけじゃん! 惚れっぽいにもほどがあるよ。
- 革命の動機
- ひょっとして歌で説明していたの? でもさっぱりわからん。なので学生たちがいい人なのかただのアホなのか判断できない。
- コゼット存在感薄すぎ
- なんか悩みはないんですかと。エポニーヌの正体とマリウスの気持ちに気づいて三角関係に悩むとかそういう演出はどうか(どうかじゃねえ)。
- エポニーヌなにしに戻ってきたの?
- いや単にマリウスに会いたくてしょうがなかったんでしょうけど。「これがマリウスとの今生の別れになるかもしれない,そんなのいや!」的な描写がないと,ただの間抜けではないか。
- ジャベールなんで死ぬのん?
- そんなことで飛び降りんなよ…。勢いあまって誰かのために犠牲になって,とかならまだ受け入れやすいんだけど。
- ジャン・バルジャンいまわのきわに…
- もう来るなって言われたのにどうしてマリウスとコゼットは来ちゃいますかね。
一緒に行った人に説明を求めても「それは本当はだねえ」「原作では」とかそういう返事しかなかったのでそういうものなのかも。いちど原作読むかな。
CDとか
なんだかんだいっても完成度はとても高かったので,とりあえずもうちょっと勉強することにした。音源はいろいろあるけれど,基本的には
あたりになるらしい。ので上3つ買ったw 情報量は少ないですが,日本のアマゾンのページはこちら。
- Les Miserables / Original London Cast
- Les Miserables / Original Broadway Cast Recording
- Les Miserables - The Musical That Swept The World: A Concert At Royal Albert Hall (10th Anniversary Performance) / Claude-Michel Schoenberg
- Les Miserables The Complete Symphonic Recordings
追記:記念公演はふつうのミュージカルではなく,オーケストラの前で順番に歌う形式だった。なので効果音とかあんまり入ってないはず。